あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

新国富論 本

以前、指導者に希望することを「明るい未来を指し示し、それを実行して欲しい」と書いた


「人にばっかり求めないで自分でも考えないと」
そう思ったから「自分なりの明るい未来」を考えようとした


その時に浮かんだのがSDGs
「持続可能な開発目標」というだけあって、国家間の目標にはいい
でも、国の指標にするには向かないと思った
それに確か、数値化するのが難しい内容もあったはず


「今よりよくなった」と実感するには「今」と比べる必要がある
そのためには数値化しやすい方がいい


今の株価(日経平均)やGDP国内総生産)でないことだけはわかったけど、何がいいかはわからない


・・・・・・・


そう思っている時に図書館に本を返しに行ったからついでに本を検索してみた


ネットでSDGsベーシックインカムを見ている時やったから「国富論」が浮かんだ
それを検索して出てきたのが「新国富論


国富論」は古いし、外国のお偉いさんが書いたから読みにくいやろう
でも「新国富論」はそこそこ新しいし、著者が日本人


ってことで、置いてある棚を確認してそこに行ってみるけどない
再度、機械で検索し直して「貸出可能」なのを確認してまた棚を探すが見当たらない
「周辺の棚かな」と思って見渡すがない


もう一度じっくり探すとあった
題名を見て「数百ページある分厚い本」だと思っていたら70ページの薄い本だった
背表紙が薄すぎて2回も見逃した


・・・・・・・


国富論
新たな経済指標で地方創生

 

著者
馬奈木 俊介
池田真也
中村寛樹


GDPの成長が国の政策目標として掲げられるが、GDPはあくまで国の生産規模を表す指標であることを忘れてはいけない。

これは完全に同意見


経済が成熟しつつある先進国では、GDPの成長がほとんど見られず、人が幸福を感じられるような豊かさが得られないことは実感を持って理解されることだろう。

そう、問題はここよ


SDGsは文字通り「目標」であり、各国における政府のSDGsに向けた取り組みが社会を持続可能にしたかどうかを判断する「基準」は、明確には定められていない。

だから新しい基準、指標が必要


で、出てきたのが

「経済の持続可能性」の視点で作られたのが新国富論

うーん…


新国富指標の変動が、持続可能性の判断基準となる。
つまり、新国富指標が増加していれば、持続可能と言え、さらに、一人当たりの新国富指標が増加していれば、個人が享受する豊かさがましていることを示すのである。
&
経済成長とともに起こりうる様々な問題も同時に解決してこそ社会は豊かになり、「持続可能」となるのである。

ただ、「持続可能」だから「豊か」とも限らないのでは?

薬を飲み続けて「血液の数値が病気の範囲」に入っていなければ健康か?


重要なのはGDPの代わりになる指標ではなく、GDPとともに利用する指標である点にある。

これが一番納得いかなかった

指標を変えなければ意識も変わらない


ただし、新国富には解決しなければならない課題もある。指標に含めるべき資本項目の拡張は最も重要な課題だろう。

その項目が浮かんだ時、「明るい未来を指し示す方法」が閃いた


本の内容はなんとなく理解できた
面白いけど賛成しかねる
指標にするには足りない要素が多すぎた
でもそれを気づかせてくれたから読んだかいはあった