あっ草花

草や花からも気づきを得られる、そんな境地を目指して

かがみの孤城 本

2018年に本屋大賞を取った「かがみの孤城辻村深月を読み終えた。

 

この本を読み始めたきっかけは、家から少し離れた喫茶店が生演奏をやっているのを知って行ったこと。
その時は音楽に興味があり、コーヒーを聞きながら生演奏というのに惹かれて行った。

そこで「かがみの孤城」が置いてあるのを見つけた。
本屋大賞を取ったのを知っていたから読み始めた。
それ以来、何度か生演奏に時間を合わせて行って読んだり、それ以外にも本を読むためだけに行ったり。

1年以上かかってようやく読み終えた。

 

面白かった。
書ける範囲で書くとしたら、終盤はお見事。

それに「体験したのかな?」と思えるくらい繊細で優しい描写が全体的にちりばめられていて嬉しくなった。

 

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読み終えたとき、「やはり直木賞芥川賞より本屋大賞の方が面白い」と思った。

直木賞芥川賞の本も両方4~5冊ずつ読んだことがある。
その程度やけど、それらすべての感想が「綺麗」とか「スラスラ読める」で纏められたように記憶してる。

 

つまり「面白い」とはならなかった。
二つの基準は、芥川賞=純文学、直木賞=大衆小説らしい。

 

ということは、直木賞作品が本屋大賞とかぶってもよさそうやけど、今のところ「蜜蜂と遠雷恩田陸の一冊だけみたい。
映画化された本数で見ても、芥川賞直木賞より本屋大賞の方が多い。

 


ここで、過去の本屋大賞をどれだけ見たのが調べてみた。

本屋大賞
2018年 「かがみの孤城辻村深月 本を読んだ。
2015年6位 「怒り」 吉田修一 映画で見た。
2012年 「舟を編む三浦しをん 映画。
2011年 「謎解きはディナーのあとで東川篤哉 本とドラマ。
2010年 「天地明察冲方丁 本と映画。
2009年2位 「のぼうの城」 和田竜 映画。
2008年 「ゴールデンスランバー伊坂幸太郎 映画。
2008年4位 「悪人」 吉田修一 映画。
2008年6位 「八日目の蝉」 角田光代 映画。
2006年 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトンリリー・フランキー 映画。
2006年4位 「容疑者Xの献身」 東野 圭吾 映画。

 

本で読んだのは2018年 「かがみの孤城」、2011年 「謎解きはディナーのあとで」、2010年 「天地明察」の3つだけやった。

 

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直木賞芥川賞より本屋大賞の方が面白い」と思った時、映画「バードマン」を思い出した。
「何か賞を取った映画」くらいにしか覚えてなかったけど、テレビで放送するのをテレビ欄で知って録画しておいた。

 

見てみると面白くなかった。
どうやら「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は、第87回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠を取ったらしい。


「どうやって撮ったんやろう?」というくらい映像には凝っていたけど、俺は面白くなかった。
この映画は「技術的にすごい」や「今までしなかったこと」という面はあっても楽しさに欠けていた。

 

それはまるで「直木賞芥川賞」より「本屋大賞」の方が面白い作品が多いのに似てると思った。

 

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それはなぜかを考えた。
「作り手」と「見る側」の目線の違いかなと思った。

映画のアカデミー賞も本の直木賞芥川賞も、作り手が審査しているのでは?と。

 

そこで調べた。
アカデミー賞の審査員は、大部分が俳優や監督などの映画業界関係者らしい。

 

芥川賞は、
現在活躍している作家数名によって構成されている芥川賞選考委員によって、これらの候補作品から芥川賞の受賞作が決定されていきます。
とのこと。

 

直木賞は詳しく出てこなかったけど、主催が芥川賞と同じ日本文学振興会やから似たようなもんやろう。

 

ここまで予想はあっていた。

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しかし、日本文学振興会のホームページで「目的」を見て考えが変わった。


日本文学振興会の目的
「この法人は、各種文学賞の授与を行ない、文芸の向上顕揚を図り、もって文化の発展に寄与することを目的とする。」


そして「本屋大賞」の目的。

本屋大賞」は、書店員の投票だけで選ばれる賞です。
過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

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始めは「作り手と見る側」この目線が違うのかなと思っていた。
しかし違ったのは目的やった。

だから映画も本と同じように、見る側が選んだ賞を作ればもっと売れるのではと思った。

 

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「賞を取った」で見た他の映画を思い出した。

 

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」
題名を忘れていた。
探す時に入力した単語は「映画、賞、インド、迷子、実話」


次も題名を忘れていた。
探した単語は「アジア、女医とシステムエンジニア
これがなかなか出てこなかった。

色々探しているうちに、ついこの前見た映画と同じ時間帯でやっていたのを思い出して「映画祭 ABC賞」で探した。
そしたらあった。

2016年 第11回大阪アジアン映画祭 ABC賞
タイの映画「フリーランス」やった。

 

そして最後、ついこの前見た。
2019年 第14回大阪アジアン映画祭
ABCテレビ賞「アルナとその好物」

 
「バードマン」は面白くなかった。
でも、「LION/ライオン ~25年目のただいま~」は面白かった。
それに「フリーランス」と「アルナとその好物」は、最近は避けている字幕でかつ、迫力も何もない映像なのになぜか見入ってしまう作品やった。

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「見入ってしまう」でいえば、中国・四川省のリーズーチーという人の農場での生活を映した動画にも見入った。
https://youpouch.com/2018/06/03/511241/

料理を作るシーンが多い。

 

料理で言えば、以前、韓国ドラマ「チャングムの誓い」もハマったことがある。

 


色々話が脱線しまくった。

連想を意識した結果、全体的にまとまりにかけた。

結局何が言いたいか?
ほとんど全ての題名が、インターネット無しでは思い出せなかったということ。

 

最後に。
「もう小説はとうぶんいいか」と思っていたけど、「蜜蜂と遠雷」がダブル受賞したのを知ったから図書館で予約した。
もう一冊気になった本があったから一緒に予約。
それ以外、今年は本はあまり読まないやろう。